奥野八十八の建築と意見

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2017年 12月 18日

竣工@学林町の町家②

前回の続き。
「学林町の町家」の2階です。
2階は道路側と奥の2部屋しかなくて、中央は吹き抜けになっています。

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奥の洋室。
家具、什器が入っていませんが、フロアスタンドでもう少し明るくする予定です。
といっても、ベッドルームなのでほんのり明るい、くらいの感じですが。

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同じく洋室。
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室内に新たに設けた小窓を開けると、火袋の吹き抜けを眺めることができます。
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内覧に来てくださった方々にはわりと好評でした。

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2階中央の廊下。
スノコ状になってます。

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吹き抜け。
ちょうど合う寸法のペンダントライトの既成品が見つからなかったので、「千」さんにお願いして真鍮で作ってもらいました。

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正面の襖は旧本宅である隣家から移設。
絹貼りの上に描かれた一品モノ。
動く日本画、という感じですね。

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2階道路側の和室。
単なる壁にして塞いでしまうのが惜しい土壁の景色だったので、FIXガラスにして見せることにしました。
ガラスが反射して写真にうまく写ってなかったのが残念笑。

という感じです。
町家の改修は、構造補強も含めた綿密な計画と、現場の状況に合わせて即興的に考える造作のバランスを大事にしたいと考えています。

工事をお願いした原田工務店さんも本当によくやってくださいました。
ベテランの大工、衣川さんとはまたどこかの現場でご一緒したいなあ。


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by okuno88 | 2017-12-18 13:30 | お知らせ | Comments(0)
2017年 12月 18日

竣工@学林町の町家①

すっかりサボりっぱなしになってしまってましたが、久しぶりに更新します。

先だって「学林町の町家」が無事竣工し、引き渡しをさせてもらいました。
計画がスタートして約2年半。
この町家は年明けから1棟貸しの旅館として使用され、10年後に所有者の手元に返り、再び住まいとして使われる予定です。
目下、旅館業の営業許可申請中。

ではまず1階から。

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外観はこんな感じです。
改修前の写真はまた今度。

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玄関土間。
元の「店の間」は四畳半あったのですが、それを三畳にして土間を広げました。
床の間に飾られている鬼瓦は、元々この町家の隣になっていた仏具店の鬼瓦。
立派。

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「店の間」「中の間」「奥の間」と3室続きで、一番奥に小さな庭があります。
琵琶床の天板は隣家にあったお茶室から移設しました。

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中の間。
箱階段も今回新たに設置しました。

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中の間のキッチン奥に水廻りを設けています。
水廻りだけ、ガラッと雰囲気を変えてみました。
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モノトーン。
上部に設けた明かり取りごしに、火袋の吹き抜け上部からの自然光がぼんやりと入ってきます。

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火袋上部に掛けた旧仏具店の看板。
ケヤキでできています。
ざっと重量を計算してみたところ、約200kgくらいはありそうです。
職人さん5人がかりで設置してもらいました。

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奥の間。
改修前は簡素な置床が置いてあるだけで、きちんとした床の間がなかったので、新たにしつらえました。
テレビも一応置く予定ですが、襖で隠してしまいます。
床前の板の間はケヤキで、隣家解体時に取り置きしたものを削り直して使っています。
庭はいつもお願いしている庭師の高橋さんに作ってもらいました。

ブログの仕様が知らないうちに変わっていて、写真が10枚までしか入れられないので、2階は次の投稿にて。
(たぶん、なにかうまくやれば10枚以上でも入るんやろなあ、、。)





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by okuno88 | 2017-12-18 13:16 | お知らせ | Comments(0)