奥野八十八の建築と意見

okuno88.exblog.jp
ブログトップ

<   2014年 02月 ( 5 )   > この月の画像一覧


2014年 02月 25日

防水パン

「鶴見の家Ⅱ」の現場。

現場に行くと置いてあったステンレスの生板。

e0317421_20532497.jpg


何をするかと言うと、これを曲げたり折ったりして、2階に設ける浴室の防水パンにするのです。
現場で加工できる程度の簡易なものなので、もちろんこれは捨て防水。
保険みたいなものです。

これを浴室の下地に敷きこんでおくことで、上部の防水層が将来破れても、木部に浸水しないようにするのです。
ふた昔くらい前までは、木造住宅のバルコニーの防水として、トタンを曲げてハンダ付けして隙間を埋め、
その上にモルタルを打って仕上げたりしていたみたいですが、ベテランの監督さんの話を聞いていると、
そんなもので案外20年くらい漏水せずにいけたみたいです。

e0317421_2112469.jpg


板金屋さんが加工してくれている様子。
固い折り紙みたいなもんですね。

こういうステンレス板、ロールの長手方向と直行方向とでは、ハサミを入れたときの切れやすさが明らかに違うとのこと。
圧延の加減からなのか、金属内部の物性に方向性があるってことですよね。
こういう話は直接素材に触れている職人さんから聞くと実感がこもっていてよく分かります。
鋼材表を眺めていても、そんなことは書いてないですからねえ。
[PR]

by okuno88 | 2014-02-25 20:00 | 現場メモ
2014年 02月 22日

造園@花園の家

殺風景だった「花園の家」にようやく植栽が入りました。

e0317421_2314197.jpg


道路に面した小さな庭に株立ちのモミジを1本、玄関先にオカメザサを20株ほど。
ほんの少しの緑ですが、あるとないとでは大違いです。
もう少し暖かくなって、新芽が出るのが待ち遠しい。
いやもう、こうも毎日寒い日が続くと、新芽なんか関係なく、寒いのはもう十分という気持ちになるってものです。

工事の終盤、さて何を植えようかと思ってあたりを眺めてみたら、お向かいには立派な桜、ご近所の生垣からは梅なんかも顔を覗かせているのですが、意外にもモミジが1本も植わっていない。
そこで春に花はご近所にお任せして、道行く人にも秋の季節感を楽しんでもらえるよう素直にモミジにしてみた次第です。

e0317421_23225822.jpg


あらためて、できあがった外構の塀を眺めてみました。
コンクリート、鉄、木の組み合わせでできた塀。

e0317421_232541.jpg


今回新たにかけたガレージの屋根はこんな感じ。
コンクリート、鉄骨の組み合わせで既存のブロック積みのガレージをがっちり補強。
その上に軽く木造屋根を架けて、構造体のハードな印象を和らげ、周囲の雰囲気に馴染ませています。

「花園の家」の残工事もあと少し。
いい加減、きっちり終わらせないといけません。
[PR]

by okuno88 | 2014-02-22 10:00 | 現場メモ
2014年 02月 20日

家具のメンテナンス

昨日は家具のメンテナンスについてのレクチャーを聴くべく久しぶりに神戸まで。

ラッカー、ソープ、オイル仕上げのそれぞれについて、どのようにメンテナンスをすればよいか、実際に目の前で見せてもらいながらのレクチャーでした。
僕なんかにはとても手が出ないような高級家具をがんがん石鹸水で磨いていく様を目にして、半ばあっけにとられましたが、とても良い勉強になりました。

e0317421_22542721.jpg


変に気兼ねなく日常的にメンテナンスができ、それを積み重ねていくことでより美しく、汚れにも強くなっていくのは本物ならではの良さ。
一方、表面をペラペラの印刷で包んだ新建材の類などは、最初こそきれいですが、少しのキズが命取り。
ひとたびついたキズは直しようがありません。

自分が設計する建物も、いつか風景の一部になったらいいなと夢想しながら日々の仕事に取り組んでいますが、竣工時が一番きれいというような材料の寄せ集めでは、到底そんなことは実現できません。

話は変わりますが、昨日は所狭しと並んだ名作椅子の数々に座り放題で、とても贅沢な時間を過ごすことができました。
やっぱり椅子は座ってナンボ、ってことですな。

e0317421_230249.jpg


僕はウェグナーのpp130、「サークルチェア」にどかっと腰掛けて、ゆっくりお話を拝聴いたしました。

e0317421_2344247.jpg


僕の長い脚には座面がちょーっとだけ深くて、膝の裏が少しつっかえましたけどね。
[PR]

by okuno88 | 2014-02-20 19:00 | 日々の出来事
2014年 02月 18日

ヘリンボン張り

今日は「鶴見の家Ⅱ」の現場監理へ。

並行して現場を進めていた「鶴見の家Ⅰ」の引渡し前は、現場へ行く度にあっちもこっちも各業者さんと打ち合わせがあり、朝から一日仕事という感じでしたが、最近は少しずつ現場滞在時間が短くなってきています。
あとは頑張って作ってもらうのみ!

打ち合わせをしていたら、メーカーからフローリングが届いたので、早速1箱開梱して中身を確認。
フレンチオーク材をヘリンボンパターンで張っていきます。

e0317421_22521297.jpg


左右の形状が鏡像反転しているので、向かい合わせでワンセット。
割付上、部屋の端で切り物が入りますが、その相方が余ってしまいます。
ロスが多いというか、贅沢というか・・・。
今回はこのフローリングで仕上げる部屋が2室あるので、うまく割り付けて、極力ロスを少なくできるように考えました。

e0317421_225709.jpg


2階テラス。
すぐ近くを線路が通っているため、少しでも遮音性能を高めるべく、壁に遮音シートを張りロックウールを充填しています。

e0317421_22582587.jpg


2階LDK。
ずいぶんできてきました。
この後壁下地を左官で全面しごいて、仕上げをしていきます。
寒い時期の左官工事になるので、少しストーブでも炊いた方がいいかも。
(左官屋さんが暖をとるため、ではないですよ。)

e0317421_230587.jpg


3階。
壁から天井につながるR部分の下地も張れました。
あとは左官の下塗りで不陸を調整しつつ、できるだけRを滑らかにしていきます。

各部ともに下地工事が進んでいき、これから仕上げにかかっていきます。
まだまだ気を抜けないですね。
[PR]

by okuno88 | 2014-02-18 20:30 | 現場メモ
2014年 02月 08日

竣工写真の撮影

昨日は「深草のテラスハウス」の竣工写真撮影でした。
今週は天気があまりよくなかったですが、幸い昨日は晴れ間が覗き、青空をバックに撮影ができました。

撮影はいつもお願いしている写真家の母倉さん。
e0317421_23225715.jpg


写真の出来上がりを楽しみにしつつ、今日のところは僕が撮ったスナップ写真で簡単に建物のご案内を。

まずは外観。

e0317421_23275149.jpg

朝一番はまだ曇ってました・・・。

e0317421_2328105.jpg

ようやく晴れてきましたね。
2階のコーナー窓越しに空が見えるのがポイント(笑)
落ち着いた住宅地に馴染むよう、屋根を分節してボリューム感を抑えています。

続いて内部。

e0317421_23293662.jpg

玄関ホール、見上げ。
2階の手前と奥の2部屋が小さな吹抜に面しています。

e0317421_2333834.jpg

e0317421_23344629.jpg

1階奥にLDK、その向こうには専用庭もついてます。
限られた面積の中で少しでも広がりを出すために、階段もLDKに取り込んでます。

e0317421_23361885.jpg

e0317421_23365113.jpg

階段踊り場からの見返しと2階寝室からの見下ろし。
少しスキップフロアになってます。
わかりにくいか・・・。

e0317421_233882.jpg

2階寝室。
ロフトもついてます。

e0317421_233976.jpg

ロフト。
天窓明るいっす。

e0317421_23401354.jpg

夕景を撮れる時間は限られています。
時間との勝負!
ま、勝負しているのは写真家で、僕なんかはのほほんとスナップ撮ってるだけなんですけど。

このあと、撮影のためにはずした網戸を元に戻して、業務完了。

毎度思いますが、引渡しのときには娘を嫁に出す気分になります。
出したことないですけど(笑)。
[PR]

by okuno88 | 2014-02-08 23:48 | お知らせ