奥野八十八の建築と意見

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2013年 10月 07日

基礎補強

「鶴見の家Ⅰ」は基礎の補強がだいたい完了して、木造軸組の補強、入替えの工程に入っています。

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並行して進めている「花園の家」もそうなのですが、長年お住まいになる中で増築が行われています。
いずれも元々の建物は建てられた時代なりの合理性を持っていたと推測されるのですが、残念ながらこの増築の計画があまり良くなかったと言わざるを得ません。

想像するに、おそらく当初の建物はそのときの大工さんの主導で、ごく一般的な間取りになっています。
一般的な間取りには、経験的に積み重ねられた構造、工法上の合理性が勝手についてきますから、特別な工夫をこらさなくても特に問題は起こりません。

ところが、住み始めて時間が経つにつれ、それぞれの住み手の家族構成は変化し、生活スタイルに合わせた要望が出てきます。
住み手の使い勝手上の要望と建物の構造的合理性には何も関係がありませんので、個別の要望に応えようとすると、ときに元々の建物なりの合理性を逸脱してしまい、耐震性に問題が出てきたりしてしまう、ってことなんでしょうね、きっと。

そういうわけで、改修というのは実は往々にして新築よりも難しく、慎重な設計、施工が必要なのです。

っていう話、なかなか通じないのが辛いところ。
わりと皆さん、簡単に考えてるんですよねー。

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あ、ベランダの下地はデッキプレートだったのか。
防水の選択肢が少なかった当時としては、これはこれで合理的だったのかも。
これは撤去せずに引き続き使います。
防水は改修しますけど。
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by okuno88 | 2013-10-07 10:30 | 現場メモ


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